SiI3112&SiI3512 非公式 PC-9821BIOS


どういうものか

Silicon Image社製2チャンネルPCI-SerialATAコントローラSiI3112,SiI3512用のPC-9821向けDISK-BIOSです。WindowsドライバはSiI3114ではUDMAモードで動作していたATAPI機器がSiI3112ではPIOモードで動作してます orz 。ちなみにSiI3112は玄人志向SUPERCHANPON2-PCIならびにSUPERCHANPON2X-PCIを含め、さまざまなSATAインターフェースに用いられております。てゆうかIO-DATAのSATA-PCIもそうらしいですね(滝汗)。私はてっきり例によってACARDの石を使ってるもんだとばかり思ってたのですが。ちなみにこの石ではPIO転送版BIOSが謎なことにうまく動かなかったので、当面バスマスタ版しかおいておきません。あしからず。それと、まりもさんから教えていただいたのですが、SiI3611で変換したときにUDMA-mode6転送が出来ないドライブでハングアップすることがあるそうです。あれこれ試したのですが、まだATAPI機器があると再起動時にこけたりします。これらはこちら側で解決可能な問題である可能性が高いですが、見当がついておりません。引き続き改善の余地有りです。自分で言うのもなんですが、SiI3112のBIOSは特に不出来ですね(汗)。NR-9200(NEC)で見る限りSiI3512ではATAPI機器がUDMA転送になってました。SiI3512ではATAPI機器接続時に再起動でこける現象は今の所起きていません。この扱いの差は何でしょうねえ。

他チップとの比較

私は接続可能台数で考えるならSiI680かSiI3114の方が良いのではと思います。ATAPI機器サポートに関しても、UDMA転送したければSiI3114で、せめてWDMA転送したければSiI680かなと。複合板で見てもPCI-PCIブリッヂがCHANPON2'TURBO-PCIはHB1-SE33なのにSUPERCHANPON2は廉価版のHB1ですし。だから、個人的にはSiIの他の石に比べてお薦めでないわけです。RvIIではSiI3112なら動くもののSiI3114は注意が要るようです。ただし、ジャンク・中古とかで激しく安価(単品で400円以下、複合ボードで1500円以下?)に手に入るなら話は別かもしれませんが。SiI3512の扱いはSiI3112とほとんど一緒ですが、単機能のESA-PCIはうまく動いていないようです。SATA+GbE-PCIも蟹よりVIAのGbEチップを使って欲しかったところですけど。

対応デバイス(SiI3112)

KAZZEZさんが人柱になってくださったのですが、3112はなんかひどい外れボードが出回ってるみたいです。IWILLのはちと高めですがPLCC-ROMがソケット実装だそうで、Raでも問題なく動くそうです。

動作確認済みリスト

動作未確認リスト

対応デバイス(SiI3512)

動作確認済みリスト

動作未確認リスト

SATA+GbE-PCIはLANチップがギ蟹です。世の中での評判を良く調べてみてください。ESA-PCIはディスクアクセス時にエラー頻発でうまく動かないそうです。

不動作確認リスト

USB5+ESATA-PCIはBIOS-ROM自体PCI-BIOSから無視されます。実行されない以上、原理的にBIOS側で対処できません。USBチップがD720101(NEC)なので、ファンクション2にあるEHCIが無視されて、ファンクション3として見えるSiI3512も道連れになっている模様。このボードに関してはまりもさんが玄人志向のUSB+SATA複合ボードをブートデバイスにするでヤドカリブートという実験をされています。なお、ITF書き換えの可能な方はPC-9821 PCI-BIOSの改造をご覧ください。PCI-BIOSへパッチ当てすると動作する可能性があります。日本橋での価格はIFC-PCI7ESAU2が3500円、USB5+ESATA-PCIが3400円であったので、お手持ちの環境と相談してください。

ATAPIドライブに関して

写真で見る限り、SUPERCHANPON2XのSATA-PATA変換チップはMarvel製のようですね。なるほど、こう言う代物があるからATAPIドライブがPIO転送なんですかね(DMA対応のドライバを書くとこのボードに関して問題が発生する)。というかドライブと変換チップの間だけでも相性問題が出るのに、何故SATAコントローラとSATA-PATAまで他社製品を混ぜたボードを設計するのかと小一時間(ry SATA-PATA変換アダプタを介してATAPIデバイスが動かないワケにありますが、初期のMarvelのチップはATAPI機器でDMA転送が出来ないわけで、DMA転送したいならATAドライブ、つまりHDDだけで勘弁してくれというわけです。いずれにしろ、もしATAPI機器が全てPIO転送でしか動かないとするなら、パフォーマンスを気にする場合接続するのはATA-HDDに限って、ATAPI機器をSiI3112に接続するのは得策ではありません。PIO転送はどうも理論値の16.6MB/sに遠く及ばないスピードしか出ない、というか内蔵IDEの方がよほどましな性能らしく、その上全てCPU転送なのでCPU負荷も高いはずです。DOSで使わないなら、IEEE1394接続の方がましなんじゃないでしょうか(無責任ですが、少なくともATAPIのコマンドプロトコルのオーバーヘッドやCD-ROM挿入の監視など、ATAPIドライブでPIO転送となるとCPUに優しくないと考えるからです。)

開発経緯ならびにスタンス

たまたま流通量少なそうなSUPERCHANPON2-PCIが手に入ったので、対応させてみたものです。その後SATA+GbE-PCI(玄人志向)が単機能のSiI3512のSATA-PCI/A(玄人志向)より安く売られてたので買ってしまいまったので開発したものです。その後IFC-PCI7ESAU2というちょっと中途半端なボードが発売されたので買ってみました。前述の理由でSiI3112でATAPI機器は積極的にBIOSでサポートする気はありません。3512はeSATAできるので、一応努力してみます。その限りでSiI3112にフィードバックがある程度とお考えください。私的にはPCIスロットの少ない9821で2ドライブしか接続できないSiI3112とSiI3512単体のボードには余り魅力は感じませんので、なるべく複合ボードとして入手していただきたいと思います。なお、私が相応と考える相場は以下の通りです。この位の値段だったらまあ買ってみて期待はずれでも許せる範囲なんではないでしょうか。


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